48時間の投薬試験がようやく終わりました。
頭の中も視界も白く霧がかかっているようです。
不思議と気分が高まるわけでもなく、また沈んだ様子もなく・・・延々とフラットな感情が続いていく感じです。
48時間の投薬試験がようやく終わりました。
頭の中も視界も白く霧がかかっているようです。
不思議と気分が高まるわけでもなく、また沈んだ様子もなく・・・延々とフラットな感情が続いていく感じです。
実践訓練の後、複数の候補生に対して投薬試験が行われました。
あの散々な結果ですから、当然私も対象になりました。
被験者から候補生になって、初めてのことです。
投薬試験といっても被験者時代と比べれば可愛いものです・・・そう、今回はアクリルケースの中でセンサを付けられて観察されているハツカネズミ、彼らと変わらない程度なのですから。
おそらく大脳新皮質に直接作用する新薬が臨床段階に入ったのでしょう。私のAMS伸長度合いが低いことに対し、上層部から改善要求がでたのかもしれません。
投薬試験は48時間も続くのですが、10分間だけ端末を叩く許可が下りました。体中にセンサが貼られているので、そのデータ採取に支障を来さない程度の時間だそうです。
徐々に頭が痛くなってきました・・・
AMSに繋がっているときと同じ痛みです。強い嘔吐感と手足の痺れも出てきました。
時間のようです。
研究員が強化ガラスの向こう側から時計を指さしています。
では、また。
回答できなくてごめんなさい。
正直、落ち込んでいます。
・・・全く相手にならないなんて。
あんなに練習したし、少しはやれると私自身も思ってた。
だけど・・・
同じ構成の機体のはずなのに、彼は余裕で私の死角に回り込み、容赦なく弾丸を浴びせました。視界を切り替えることすら間に合わず、大破判定を受けて私の機体はシステムダウンしました。
ノーマルから降りてきた彼は私に言葉を掛けることなく奥の控え室に戻っていきました。
当然の結果とはいえ、無念です。
最後まで勝ち残ったのも彼でした。
次のリンクスは、やはり彼なのでしょうか・・・
模擬戦闘直前です。
少し、時間を貰いました。
今頃は最初の模擬戦闘がスタンバイしている頃だと思います。
朝食の時、元レイヴンとラウンジで鉢合わせになりました。
彼は私に言いました、「俺は全力を尽くす」と。
私は応えませんでした。
・・・いよいよです。
全ての候補生のトレーナー搭乗が終了し、今日はノーマルを用いた実践形式の模擬戦闘を行うことになりました。
発射薬を減らして威力を落とした実弾を使うそうです。
候補生を絞るためだと思うのですが、そう口にする人はいませんでした。
形式は勝ち抜き戦で、既に組み合わせも決まっています。
私は第二試合にエントリーされ、相手は元レイヴンです。
ノーマル戦で勝てるとは思いませんが、全力を尽くします。