カレンダー

  • 2XX0. 2 |
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28

記事一覧

アップロードファイル 36-1.jpg

今日でこの研究所ともお別れです。

私のリンクス昇格をもって、この研究施設も解体されることになりました。
元レイヴンの男性は、GAアメリカの技術テストパイロットとして配属されるようです。残りの候補生二人もローゼンタール社に派遣されたようです。(彼らの行方を知らされたのは少し意外でしたが・・・)

私自身はナンバー30として、オーメルサイエンス社に派遣されることが決定しました。

ここでの数ヶ月の体験は決して無駄にはならないと思います。
これまでいろんな方々にもらった声を胸に戦っていきます。
そして生き残ってみせます。

・・・この手で戦争のない世界を作り出すために。


それでは、これで本当のお別れです。

またどこかでお会いすることを祈って。

アップロードファイル 35-1.jpg

私の機体が届きました。

これから私の機体のアセンブルが行われるようです。

私はこれから一緒に生き抜くネクストに“ナル”[null]と名付けました。
AMSによって、真っ白な統合制御体と繋がります。
そして、ナルは私の色に染まるのです。

この先、どんな戦いが待っているか分かりませんが、私はナルと戦い抜くことを誓います。

そして必ず生き残ります。

今朝、正式にナンバーを付与されるとシェモークさんから話がありました。ついにリンクスの座を勝ち取ったのです。

生きるべき道が私の前に拓けました。
あの内戦と解体戦争を生き抜いたのは偶然でなかったのです。

瓦礫に埋もれた死体を野犬が食いちぎり、カラスが啄み、無数の蠅が飛び回る中、水を求めて歩きました。
拳銃を突きつけられ、逆に撃って追い払ったこともあります。文字通り泥をすすって必死に生きてきました。

私は両親と家族の分まで生きます。
そして瞬時に戦争を終わらせ、私のような惨めな子供を生み出さないことこそ、生き残った私が行うべき使命なのです。

リンクス。
ネクストを駆ることができる唯一の存在。

陰では死神ともいわれています。

正直無理もないと思います。
それだけの戦功を上げているのは確かなのですから。

しかし私がリンクスになれば、この世界の平和に寄与できます。

私は限られた人間だけが強大な力を駆ることによってのみ、世界が安定に向かうと信じています。故郷を襲った内戦の嵐は、力を持つべきでない者が力を持った故の悲劇だと、私は思うのです・・・それが事実の一面でしかないのも判ってはいますが。

パックスの治世以前は食糧危機と絶え間ない戦争とテロリズムによって崩壊寸前でした。そしてあまりにも多すぎる人口が費やす資源もまた地球を破滅に導いています。
コジマ粒子が生態系に悪影響を与えるといっても、地球温暖化の暴走による金星化よりははるかにマシです。

僅か30機によるネクストが世界を安定に向かわせるならば、今までのような軍事力は不要となります。

今、私は世界を安定に変える手段を手にしようとしています・・・

あれから施設内の別セクションにいたので、ここを訪れるのに随分と時間が空きました。

訓練は続いています。
ただこれまでと違って、もう候補生同士で訓練を行うことはなく、他のメンバーが何をやっているのかも全くわかりません。
ここ数週間は姿すら見かけることはありません。

1人が事故で帰らぬ人となり、4人がどこかに移転となり、8人いた候補生も今は3人となりました。
時々、「いなくなった」ということだけ聞かされます。
行き先はもちろん知らされていません。

もう以前のような研修の域は超えたものになっています・・・