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― 人は未来を掘り当てた ―
大破壊から長い時が経ち、人類が地上に進出してからも長い時がすぎた。
「企業」と呼ばれる集合体が世界をつくり、動かし、支配していた。
世界が貧しさにあえいだ時代、各企業は一時的に協調の姿勢を見せていた。
しかし生存基盤の復興が軌道に乗ると、
各企業は独自の活動を開始し、世界の協調体制は長続きしなかった。
自分たちの支配地を広げるため各企業は人類の生活地域の拡大をうたいながら
大規模にそして身勝手に、辺境を開拓していた。
そのような状況の中、新興企業のナービス社が
これまでにない全く新しい「資源」を発掘した。
自らが所有する豊富な資源を背景に、強気な態度を崩さないナービス社と他企業の間では、「新資源」をめぐる静かな謀略戦が始まっていた。
そしてついに巨大企業ミラージュが動き出し、ナービスが持つ資源の強行調査を開始した。
それは強行調査という名の軍事侵攻であった。
― 資源にして旧世代のテクノロジー、
大破壊を引き起こした去りし過ちの轍
再び静かに回り始める車輪の上で
今日も荒野に黒煙のにおいが立ち込めている ―
現在の世界で最も強大な権力を持つ組織の総称。
「大破壊」前は、社会の一つの生産単位として経済活動を行う営利組織にすぎなかったが、「大破壊」による「国家」の崩壊を契機として、その生産力を武器に軍事力や政治力を次第に身に付け、経済組織から強大な権力を持つ社会の管理組織へと変貌を遂げた。
現在では社会の支配的存在である。
世界には大小様々な規模の企業が存在するが、各大企業はあらゆる利権を狙って
互いに影で抗争を繰り広げており、強権によって占有地域を統治している。
利益第一優先であるこの起業社会のあり方に意義を唱える人も少なくはなく、
暴力的な反抗運動も起こっている。
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