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大重量エレベータで下りた先……海上空港の最下層はかつて巨大な航空燃料のタンクが並んでいたフロアだった。国家解体戦争後に武装勢力がここを拠点としたのも貴重な燃料が残っていたからである。しかし今はそのタンクが全て取り払われ、柱が林立する巨大なフロアとなっている。タンクの代わりに並んでいるのはAC整備ハンガーに置いてあるような機器だ。薄暗いために奥までは見通せないが、高出力ジェネレータ反応が鳥瞰レーダーに示されている。
「楽しいなあ、おい」
ミヒャエルは統合制御体のAIに語りかける。
音響センサが未確認機のジェネレータ音と大重量を支えるアクチュエータ複雑系(ACS)が連鎖駆動する時の機械音を捉えた。
次の瞬間、フロアの照明が一斉に点灯し、未確認機の姿が白い光の中に浮かび上がる。
それは巨大な四脚戦闘マシーンだった。
ネクストの数倍規模の機体とジェネレータを積み、機体の各所にコジマ粒子の整流器らしきものも並んでいる。PAシステムを搭載しているのだ。また装甲厚も旧時代の重戦車並にあるだろう。武装もミサイルやレーザーキャノン、マシンガンなど多種多彩だ。
GAがコジマ技術を使った四脚系移動要塞を計画しているという噂はミヒャエルも聞いたことがある。レイレナード陣営もその情報を掴んだのだろう。同規模の兵器を開発していたに違いない。この海上空港はその絶好のテスト施設になっていたわけだ。
どことなく一世紀以上前に流行した多砲塔戦車を彷彿させる巨大四脚MTは、砲塔を旋回させてレーザーキャノンをカノンフォーゲルに向けた。
「そうこなくてはな」
ミヒャエルはキャノンのレーザーが発信される直前、QBでその射撃線から逃れる。
レーザーは構造体を支える柱に命中し、柱の芯材までえぐった。ネクスト搭載のそれよりも大威力であることは間違いない。
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