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 カノンフォーゲルはそのまま高度を下げ続け、地上に近づくとブーストをかけて人工島の滑走路に軟着陸した。
 ミヒャエルはまず滑走路の状態を把握する。
 テロ組織が掌握していた割には、状態は良い。また、滑走路と管制塔の周囲は無人で迎撃兵器の一つもなかった。ついこの前まで民間航路の飛行機が行き来していたような感じだ。ただ可変MTが上がってきたであろう滑走路脇の大重量物エレベータだけに作動した気配があった。エレベータは巨大旅客機を海面下構造体に格納するための設備だ。テロ組織の主設備は滑走路下の海面下構造体に置かれているのだろう。
 残る七機は低高度で編隊を組むと、上空からプラズマ砲を一斉に放ってきた。
 ミヒャエルは弧を描くように軽く機体を踊らせ、プラズマをかわす。そして回避を終えると、自機がエレベータの上に立っていることに気づいた。
 次の攻撃はなかった。
(入れってことか)
 だとすると罠としか考えられない。
 可変MTも滑走路を挟んだ向こうの大重量物エレベータの上に次々と着陸した。
「いいぜ」
 無線をオープン周波数にしてミヒャエルは口を開く。
 返事はなかったが、エレベータはゆっくりと、滑走路の中にめり込むように下り始めた。
(……少しは面白くしてくれよ)
 エレベータの駆動音を聞きながら、心の底からそう思った。

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